そんなのいらない。【完】


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さぁて、どうするこの状況……。



帰りたいと思った。



すぐるさんの店に入るとカウンターのいつもの私の席を空けて横にヒロトが座ってるんだもん。


3年ぶりに見るヒロト。



"少し大人っぽくなった?"



なんて、考えてる場合じゃないよ!!



"どーすんだ、私!!"



『天野さん?どうしたの?』


後ろから声を掛けてくる爽やか君。



「………。」


そぉ、気まづい…


正に…テンテンテン…の状況。



ヒロトはすぐるさんと話している。

すぐるさんがユックリとこっちを向く。



『いらっしゃ〜いぃぃ?…りっ、理恵ちゃん?!』



はい。

ナイスタイミングですよ、すぐるさん。






ヒロトがこっちを向いた。



目が合った。






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