そんなのいらない。【完】
ジムのインストラクターの爽やか君とは、たまに飲みに行ったりする仲は変わっていなかった。




"今日は雪でも降りそうだなぁぁ。"


なんて、思いながら会社の出入口から帰路へ向かう。


同時に携帯が震えた。



『やーやー、理恵君!元気かい?!』


「うっさい!公平!」

公平はすかさず言葉を発する。


『こぉ〜んな、寒い日の夜は熱燗が恋しくならんかね?』


「親父かよ!?」


『まぁまぁ、とりあえずすぐるさんの店に集合ね!』


返事も待たずに電話は一方的に切れた。




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