ヴァンパイアと口づけを
fast✞Kiss

初恋



「ただいま」


大きな家に響き渡る私の声。

そして、他に聞こえるのは母親の喘ぎ声。




玄関で靴を脱ぎ捨て、綺麗に揃えられた革靴を横目に私は自分の部屋がある二階へ急ぐ。



「あぁん・・・そこぉ・・・もっと激しくしてぇ!!」


聞きたくない。


「あっ・・・あぁっ!奥に・・・奥にちょうだい・・・!」


聞きたくない。


「あっイ、イクっ・・・イッっちゃうっ・・・!」


───聞きたくない!
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