エンドレスリピート

「ちょーいちょい。待てよ、ゴミ」


笑いながらその1人はこちらを睨んだ。


「な、なに?」


「いやー、あのさー、おれ今日ちょっとお金忘れてきちゃってさぁ」

購買で焼きそばパン買ってきてくれない?と言ってきた。


「な、なんで、僕が?」


「ん?口答えする気?さっさと行ってこいよ。優しいおれがゴミにも人のためになれること、やらせてあげようと思ったのに」


「…...僕は、ゴミなんかじゃ」

「え?お前、なに言ってんの?」


ニコリと笑ったソイツは僕をガンと蹴り飛ばした。


「いいから、行ってこい?」


その顔は、とても怖くて逆らえなかった。

< 3 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop