【短】キミを好きだと叫んでみたら
好きなんだ。
大好きなんだ。


心で叫べば叫ぶほど。


胸の中にふわふわと羽根が舞い上がって、自分が何処にいるのか分からなくなるくらい、地に足がついてない。


嗚呼。

これが、恋…なんだな。


現実感のないまま、過ぎた3ヶ月…。



……俺、ほんとに李弥に何をしたんだろう?



チラリ。

ずっと隣りに居た陽奈を盗み見る。
そんな俺に、1言。


「鈍感」


陽奈の言葉は重過ぎた。

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