あと一歩の勇気
第2章
「あさひちゃん!」
名前を呼ばれ、振り向くとアイツがいた。
「…何?」
本当はもっと笑顔でいたいのに、好きだからアイツの目をちゃんと見て話したいのに。
無愛想な返事になってしまう。
「あさひちゃん、あのね、美琴が3人で出かけたいんだって。行かない?」
美琴はひろとの彼女だ。小学校の卒業式に美琴から告って、それから付き合っている。
「ばーか。」
「えっ?」
「あんたと美琴は付き合ってるんだよ?デートは2人で行かなきゃ、ダメだよ。」
「別に僕はそんなこと…。それに、あさひちゃんは幼馴染だから…。」
「そんなことじゃないの!とにかく行かないから!」
アイツは、何もわかってない。彼女とせっかく出掛けられるのにどうして私を誘うの?
2人でいいじゃない。私はただの幼馴染だから?
「意味分かんない…。彼女は特別なのに…。」
私は、なりたくてもなれないのに。
名前を呼ばれ、振り向くとアイツがいた。
「…何?」
本当はもっと笑顔でいたいのに、好きだからアイツの目をちゃんと見て話したいのに。
無愛想な返事になってしまう。
「あさひちゃん、あのね、美琴が3人で出かけたいんだって。行かない?」
美琴はひろとの彼女だ。小学校の卒業式に美琴から告って、それから付き合っている。
「ばーか。」
「えっ?」
「あんたと美琴は付き合ってるんだよ?デートは2人で行かなきゃ、ダメだよ。」
「別に僕はそんなこと…。それに、あさひちゃんは幼馴染だから…。」
「そんなことじゃないの!とにかく行かないから!」
アイツは、何もわかってない。彼女とせっかく出掛けられるのにどうして私を誘うの?
2人でいいじゃない。私はただの幼馴染だから?
「意味分かんない…。彼女は特別なのに…。」
私は、なりたくてもなれないのに。