ハツカレ

言われた通りあたしたちは壇上に上がった



『さて、斗也。いや王子。新姫の手応えはどうかな?仲良くやっていけそうか?』


『なに心配してんだよ。心配なんていらねよ』


ちゅっ



「?!!!!!!」

斗也くん━・・?!!



『凛は俺の女だから。手出したらただじゃ済まねぇよ?』


生徒からの色々な声が聞こえた━・・




応援の声、反感の声、


だけどあたしは姫になれたってことが本当に嬉しかったんだ



『親父、俺ら今から抜ける!明日も休む!』


ぐいっ


斗也くんはあたしの手を掴み走り出した


「へ?!!斗也くん?!!どこ行くの・・?!!!」






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