ハツカレ

ベンチに座ったら少し楽になった


『ねぇ、君ひとり?』

声がした方に顔を上げた




『乗り物酔いでもしたの?』


正直に言えばカッコイ男の子がひとり



「え、と・・・」

もちろん斗也くんほどじゃないけどね



『大丈夫?』

「あ、はい」

『隣座っていい?』



「どうぞ??」


『クス・・ありがとう』




なんだろう、この気持ち


なんだか懐かしい




『君、外山凛ちゃんでしょう?』


この人あたしを知ってる??


「え・・どうしてあたしの名前━・・」






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