101回目の恋は
はじめましては恋の始まり
ときめき感じちゃったから
元から人を好きになりやすい性格だった。
黒板を消してくれたり、図書室で本を取ってくれたり。
そんな些細なことが私の恋のきっかけであった。
「いいかげんそういうのやめたら?」
そう呆れたように口を開くのは私の友達の茉莉。
茉莉は私と違って警戒心が強くいつも威嚇する猫のように男子に絡んでいる。
「茉莉が警戒しすぎなんだよ。」
「瑠衣が惚れすぎなだけ。」
私に一言そういうと茉莉は再び弁当を食べ始めた。
警戒心強いくせに楽観的な茉莉。
人のこと言えないんじゃないと心の中で思いながら私も弁当を食べようとする。
…と、箸を持とうとしたら手から滑り落ちてしまった。
あっと言う言葉も待たずに転がっていく箸。
「もー…」
ついてないな、と思いつつその場所へと向かうと一つの手が私の箸を掴んだ。
「これ、羽柴さんの?」
そう言われ渡された箸。
ぶっきらぼうな言い方だけど少し微笑みながらそう言う彼に私はまたいつものパターンへ。
「あ、うん。ありがとう」
恋が始まった。
黒板を消してくれたり、図書室で本を取ってくれたり。
そんな些細なことが私の恋のきっかけであった。
「いいかげんそういうのやめたら?」
そう呆れたように口を開くのは私の友達の茉莉。
茉莉は私と違って警戒心が強くいつも威嚇する猫のように男子に絡んでいる。
「茉莉が警戒しすぎなんだよ。」
「瑠衣が惚れすぎなだけ。」
私に一言そういうと茉莉は再び弁当を食べ始めた。
警戒心強いくせに楽観的な茉莉。
人のこと言えないんじゃないと心の中で思いながら私も弁当を食べようとする。
…と、箸を持とうとしたら手から滑り落ちてしまった。
あっと言う言葉も待たずに転がっていく箸。
「もー…」
ついてないな、と思いつつその場所へと向かうと一つの手が私の箸を掴んだ。
「これ、羽柴さんの?」
そう言われ渡された箸。
ぶっきらぼうな言い方だけど少し微笑みながらそう言う彼に私はまたいつものパターンへ。
「あ、うん。ありがとう」
恋が始まった。