7日間目の蝉
水中に沈む宮野をそのまま抱きかかえ、プールサイドへ上げた。

さっきまで騒がしかったプールサイドはまるで水中のように静かだった。

僕「ハァハァハァ…お前、なにやってんだよ。宮野、泳げねぇんだぞ!!」

西条「わ、悪い…知らなくて。」

僕「知らなくても水着を着てない女子を突き落とすんじゃねぇよ。」

西条「ごめん。」

西 瑠璃子(にし るりこ)「雫っっ!!」

西が慌てて宮野に駆け寄る。西と宮野と僕、修は同じ中学でたまたま同じ高校になった。

修は僕と同じ所へ行くと言って一緒に受験した。
多分西と宮野も同じ感じだろう。

だから、宮野が泳げないのを知っているのは西と僕と修ぐらいだろう。

宮野「ゲホゲホッ。瑠璃子…ちゃん?」

西「……まぁこのくらいで死ぬ訳ないよね。( ՞ٹ՞)」

宮野「瑠璃子ちゃん酷いよぉ…(。í _ ì。)」

西「ってかプールの中に居たのに何で助けないのよ!!修!」

修「えぇ〜?だって〜俺より早く動いたのは真白だぜ〜?」

宮野「……」

西「…」

修「…俺より早くu」

僕「2度も言わんでいい!ヾ(- -;)」

宮野「あ、ありが、とう。」

僕「お、おう。」
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