7日間目の蝉

月曜日、AM:8:30

僕「おはよう!!」

教室の扉を開け、大声でそう言った。

田辺 修(たなべ しゅう)「おはよ〜…どうした?真白、昨日はあんなに落ち込んでたのに。今日は元気だな」

僕「まぁ…ね。」

修は、変な奴だな〜と笑って僕の肩に腕を回す。

修とは幼なじみで幼稚園の時からずっと一緒に居る大親友だ。
どちらかと言えば友達より、兄弟みたいな感覚でいる。
修にも僕の事は言っていない。修…だからこそ言えない。

宮野 雫(みやの しずく)「おはよう夏樹くん!」

僕「み、宮野!?お、おはよう…」

修「なにキョドってんだよこの野郎〜」

修は小声で僕の肩をつつく。

やめろよ!聞こえるだろ!?僕も小声でそう返す。

宮野は学校の中では知らない人は居ないくらいの美人だ。

一言で言えば…天使…。
僕は絶賛片思い中の1人…
宮野は誰に対しても優しく、見ているだけで癒されて、かと思ったら時々天然を見せる。

そんな所も可愛い…

修「おい、真白〜?ボーッとしてどうしたんだよ。」

僕「あ、え?いや別に…何もないよ。」

何も無い…ねぇ。と修は意味ありげな顔をして僕の顔をニヤケ面で見る。

宮野に片思い中なのは修にしか言っていない。

だからか、少しからかわれているような気がする…


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