7日間目の蝉
そーっと宮野が病室へ入ってきた。

宮野「な、夏樹くん…大丈夫?」

僕「うん。もう大丈夫!」

宮野「よ、良かったぁ〜…」

僕「なんかごめんな皆…」

修「何言ってんだよ!気にすんなよ。」

西「私達こそ…ファミレスの時はごめん。」

宮野「…」

僕「あぁ、仲良くしろよ。」

皆と会話してると、修と西がいきなりパイプ椅子から立ち上がった。

僕「どうしたんだ?」

修「あー!そーいやー用事があるんだったー」

西「私もー」

僕「なんで棒読みなんだ…」

その場の空気で宮野も、私もそろそろ帰ろうかなと言うと、西が宮野を睨みつける。

西「病院の先生から誰か1人残ってないとダメって言われてるから雫は残って!」

無茶苦茶な嘘にも程があるが、宮野は疑うこと無く分かった!と返事をする。


修達が帰り、個室には僕と宮野の2人りきになった。
それにしても西は僕に告白するなと言っておきながら、宮野を残す様な真似をして…

何を考えてるのかさっぱり分からない…

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