7日間目の蝉
外は薄暗く、僕達は電気も付けづに外の街灯の灯りをただ見ていた。
気がつけば夕方の6時頃になり、空は茜色に染まる。

僕「そういや、今日夏祭りあるって言ってたよな。」

宮野「田辺くんが言ってたね!」

僕「皆で行きたかったな…」

僕がそう言うと宮野はまた皆で行こう!と言った。

また皆で…。行けたら良いな…

宮野「ね、ねぇ…夏樹くん…?」

僕「ん?」

宮野「夏樹くん…は好きな人…とかいるの?」

僕「えっ!?」

いきなりの質問に言葉が詰まる。宮野は目を合わさず、俯いている。

告白するなら今か?でも西に言われたし、確かに宮野の気持ちを考えるとどうしても 好きと言えない。でも…

僕「宮野…僕は宮野が」

突然打ち上げ花火が上がり、好きだ。の3文字を大きな音で掻き消された。

タイミングが良いのか、悪いのか…。
改まって言おうとするが、恥ずかしくてなかなか言えない。


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