7日間目の蝉
優しい宮野の声に、僕は 大丈夫、ありがとう。とニコッと笑い応えた。

宮野「もう少しで夏休みだね。夏樹くんは何か予定でもあるの?」

僕「ぼ、僕!?僕は特に…無いけど…。宮野は?」

宮野「私も特に…。」

僕「……」

宮野「……」

…?なんだこの空気は…。誘って来ているのか?いやいや、宮野が僕を誘うなんてあるはずがない!自惚れるな!

宮野「夏樹くん!良かったらアド…」

キーンコーンカーンコーン♪

朝のホームルームのチャイムが鳴った。

僕「ん?どうした宮野?何か言いかけた?」

宮野「う、ううん!何も言ってないよ!ほ、ほらホームルーム始まるよ!」

僕「お、おう。」

夏休み…か。

夏休みに入ったらもう、一生宮野にもクラスの皆にも会えないんだろうな…。
僕は、やりたい事リスト100と書かれた手帳をバックから取り出し、パラパラっとページをめくった。
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