7日間目の蝉

宮野 雫

僕は修に、残された時間の事を打ち明けたが、修は知っていたらしい。

あの二年前の夏、医者に後3年だけだと言われてからすぐに、僕の母さんが修に伝えていた。

その時に修は、いつもと変わらない態度で接すると決めたらしくそれから僕は何も知らず今まで過ごしてきた。

もう少し早く打ち上げれば良かった。と考えながら、中庭から教室まで修と2人で歩いた。

教室に入りプールの用意をしようとした所で、僕は大事な事に気が付く。

僕「……あ、ああっ!!」

修「真白〜?どうしたんだよ、すごい顔して〜」

僕「み、水着……忘れた……。」

修「真白らしいな〜プール入れるの今日で最後だぞ〜?明日は終業式だし。」

修「俺とお前の仲だし…俺の履くか?(//∇//)」

僕「履かねぇよ!変な言い方やめろ(*`Д´)ノ!!!」

はぁ…最悪だ。今日が宮野と入れる最後のプールなのに…

僕は渋々、見学することにした。
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