最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
ハルが私を好き?

そんなわけない。

って、思ってた。

むしろ、あんなに長い時間一緒にいたのに・・

もしかしたら、最初から愛されてなかったのかもしれないって・・

そうも思えるくらいに。

どんなに努力しても愛しても

縋っても

愛してくれない人だって

・・私は家政婦で

都合のいい女だったんだって・・

「残念だけど、もう戻ることはできないから。」

大麦は、悶々とする私をギュッと両腕で抱きしめて言った。

「今更遅い。覆水盆に返らず。」

「・・っ、頼む、大和!俺にチャンスをくれよ!」

「だめ。無理。帰れ。消えろ。てか二度と出てくるな。さよなら。」

「あーっ、うっさいなオッサン!黙れよ、俺は大和に言ってんだよ!」
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