最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
オッサン・・

いや、大麦はまだ27歳。

おっさんではない。

爆笑

おっさんに見える・・いや老けては、いる・・か?

「黙れガキ。女ひとり満足に幸せにもしてやれねぇような子供はお呼びじゃないんだよ。」

おお・・オッサンに甘んじた。

「ううむ、お・・。」

言いかけた私の顔をむぎゅっと胸板に押し付ける。

っちょっとぉ、息が・・!

「・・名前。」

名前?

あー

隼人って呼べって?

もー子供か・・

束縛が緩んで、私はようやく顔を上げることができた。

嘘としか思えない。

ハルが今も私のことを好きだ、なんてー。

けど、

その顔を見て確信した。

子犬みたいにうるうるして

私を見てる。

いつも、その顔に弱かったんだー私・・。
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