最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
こいつはイタリア人かともかく日本人でないことは間違いないと思ってたけど

分かった

こいつは・・

「ヘンタイ!」

そう、ヘンタイだ!

「いいね・・ゾクゾクする。」

「キャー、ヘンタイ!ヘンタイよ〜、オマワリさーん!」

この現場の空気を変えるために

私は渾身の演技で茶化した。

大麦ならここで襲ってきても頷ける。

っていうか・・

もーどんだけ・・

「・・帰ろうか。」

あ・・

ようやく落ち着いたかな??

「うん、だね。」

ホッと安堵して助手席にしっかりと座り直した。

大麦はフロントガラスに向いてふっと微笑んだ。

「何、安心してんだ。」

と、そう言って。
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