最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
帰るったって、このままそれどれの家に帰るわけがなだろ。

言わなくっても分かってると思いたい。

俺がどれだけ情熱的に自分の思いをぶつけても、大和は絶対にひん曲げてすんなり受け止めてはくれないんだ。

愛してる

俺の口から紡がれる大好きだって言葉はどうしたって安っぽく聞こえるんだろうか・・。

これまでの行いってやつ?

「大和ん家?俺ん家?それともどっか入るか?」

ん?と言ってフロント越しに大和を見やる。

大和はえ?と言って、時計を見やった。

「もう遅いし、帰るよ?」

「じゃあ、大和ん家で良いか。」

大和は、じーっと俺を見て考えている。

俺がふっとたまらず微笑みをこぼすと、ハッとして言った。

「するの?!」
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