最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
大和は真っ赤に耳を染めて手で塞いで言った。

「何言ってんの。」

ほんとウブ。

こういうとこが可愛くてたまらなくなる。

「俺、紳士だし。ちゃんと夜まで待つよ。」

そう囁いて微笑んで、大和を壁ドンの姿勢で捕獲したままキスをー

「はい、ストップ〜〜、終了〜!!」

大和は、ハルの静止する掛け声にハッと我に返った。

またもや2人きりの世界に突入していたってことに気がついて顔を上げて3人がいる方向に目を向けた。

「えーなんで止めるの!今からがいいとこだったのに!」

「ほんと、アツアツねぇ。」

日下部さんと柳生さんの自分勝手な感想を遮るようにハルが声を荒げる。

「ふざけんな、お前、やりすぎだろ!」

大麦も負けてはいない。

「恋人同士なら普通のことだと思うけど?」

そう言って返した。

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