最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
寝息を立てる大麦の体にぎゅっと腕を巻きつけて、私は自分に訪れている幸せを噛み締めた。

こんなに幸せで・・いいのかなぁ

孤独死という三文字が脳裏をかすめたあの天地逆転の死にそうな夜が、もう遠い過去になってる。

このラテン系イケメンが、私のことなんかを好きになってくれたから・・

大麦との赤ちゃん・・

私はお腹をそっと撫でてみた。

作るなら

きっと早い方がいいよね。

私ももう来年で36歳なわけだし。

高齢出産とまではいかなくても、子供の授業参観のこととか色々考えたらやっぱ少しでも早い方が良いのは間違いない。

2人だけの時間をちょっとは楽しみたいって気持ちも・・ないではないけど。
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