最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「な、何よ、なんで大麦が怒ってるのよ・・。」

怒ってたっていうか、ちょっと気分を害されたのはこっちの方だったはず・・。

あ、でも

一夜明けて早々にこんな可愛くない態度とってるのは私であって

そりゃ・・起こるか??

「分かった。帰れよ。」

大麦はそう言って立ち上がると、ゆっくりと私の方に歩み寄ってきた。

「普通のカップルなら、昨日の熱い夜について朝からイチャイチャして、一緒に帰るもんだけど、良いよ、俺を置いて帰れば?」

おおおお

大麦が
大麦が嫌味を!

「そんで数時間後に何もなかった顔で会社で会おうじゃないか。それをお望みなんだろ?」

「・・何か言葉に棘があるんですけど。」

っていうか、棘しか感じないんですけど?

「大和が望んでるようにしようって言ってるだけだろ?それとも、このまま帰すわけないだろって言って今から襲ってほしいとか?」
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