最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
すでに出社していた大麦は座席についてパソコンを眺めている。

それを横目に、私も席に着いた。

「おはようございます森さんー!」

その明るすぎる声に顔を上げる。

「おはよう、日下部さん。」

いつもの晴れやかな笑顔をぐっと近づけて言う。

「どうなりました?」

ギクリとして、私はパソコンに視線を戻した。

「どうって・・、何が?」

「またまたぁ、決まってるじゃないですか、しょ・。」

そこまで言いかけた日下部さんの顔を私はバッと睨んだ。

言うな、言うなよ日下部っ

相手が大麦だとか、大麦とそういうことしちゃったのかとか

しちゃったけどそれをここで言うわけないんだからな!!

私の目力に気圧されて、日下部さんが後ずさり言う。

「うまくいかなかったんですか?」
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