最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「けど、慎重すぎて森さんの気持ちが見えにくいですよ。」

「・・そう?」

「そうです!所長のこと、本当に好きなんですか?」

「・・そりゃ・・。」

好きだから

エッチもしたんだし・・

「じゃあ、怖がってないで素直になるべきですよ?」

「素直になったから手に入れたんでしょ?」

・・

私はコクリとうなづいた。

私の中に眠る女子らしさを総動員して

大麦を篭絡した

日曜日のありえない自分の姿を彷彿する。

うん・・

大好きだ・・

考え直したってこの気持ちに嘘はない。

「じゃ、そろそろ所長呼びましょうか!」

日下部さんの合図に柳生さんが携帯を取り出す。

「はいはいな、と!」

もうコール音がはじまっていた。
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