最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
コール音が鳴ってしばらくもせずに

大麦の声が聞こえた。

「はい?」

「あ、大麦くん?今どこよ?」

大麦の向こう側もこっちと同じくらいガヤガヤしてる。

「居酒屋?そろそろ合流しない?」

「あー・・。」

言葉を濁す大麦の

隣で

ありえない声を拾った。

「隼人くん、小芋の煮っころがし食べる?」

・・・・

凍りついた。

こっちの空気は完璧に。

女の声だった。

隼人くん・・・


隼人くん、、だと????

「あー、だ、誰かいるの?柊くん以外に?」

「・・あーまぁ。」

・・まぁ・・・?

私は電話を柳生さんの手から奪い取って言った。

「誰?今の。」

小芋の煮っころがし食べるぅ?
だと???

何よぶりっ子が!

「どこにいるのよ!」
< 55 / 190 >

この作品をシェア

pagetop