最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
その程度って・・

「じゃあ、大麦は言えるの?」

「言えるよ。」

ドキンと胸が跳ねた。

好き

大好き

その唇から紡がれる言葉を待ってる自分がいる。

愛してると言って

あなたの口から

その言葉が聞きたい・・

「けど、言わない。」

・・

「嘘つき。」

「嘘つきは大和だ。」

「私がいつ嘘ついたってのよ。」

「好きになると束縛する、重いくらいだって言ってたのに、何で俺にはそんなに素っ気ないんだよ。」

「それは・・」

だから・・

「もういい。俺がどうしようと俺の勝手だろ?俺のこと、どうでも良いんなら。」

プツッと

電話が切れた。

切られたー。

「ちょ、電話切れちゃったんですか?」

私は、小さくうんとうなづいた。

「切られちゃった。」
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