最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
愛は永遠じゃないなんて決まってない?
「ま、待ってよ・・!」

私は縋るように腰をわずかにあげて二人に懇願した。

「いや無理無理、無理だから、置いてかないで!」

素直になる?

自分の気持ちに?

ダイスキ

アナタダケナノ

オネガイステナイデ

「無理。そんなバカみたいなこと絶対言えないし言わない!」

私は頭の中で想像したセリフを噛み潰して言った。

「森さーん、日曜の自分を思い出してみてください!」

・・・

あれは、ない。

ハルの時にだって、あんなにぶりっ子したことはなかった。

「所長、嬉しそうだったでしょ?」

・・

まるで見たみたいに言ってる日下部さんを一瞥して、私は目を伏せた。

確かに

嬉しそうだったわよ。

しかし、

あのぶりっ子な私が好きだって言うんなら

無理だから

もうバカになりたくない

恋だけの女にはなりたくない

結婚結婚って必死になりたくない

「捨てられちゃうわよぉ?」

ゾッとするような言葉に私は弾かれるように顔を上げた。

それ・・

だけは嫌だ。

捨てられるくらいなら・・
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