最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
言えるし・・

「ホント、頑な。ま、いいや。行こう。」

大麦に促されて立ち上がろうと、して大麦に抱き上げられてることに気がついた。

えええ

お姫様抱っこってやつだ。

「いやいや、下ろして?」

恥ずかしいってば

夜深しといえど、人の通りがないわけじゃない。

ヒューヒューとか声をかけられて

私は大麦の腕の中で両手で顔を覆った。

「あ、歩けるよ、私。」

っていうか、今降ろされて歩き出すのも恥ずかしいけどさ・・!

「うん、わかってる。けど、俺がこうしたいんだ。」

ああーもうっ

あんたには羞恥心ってのはないのかいっ

「大和・・早く、帰ろう。」

大麦が愛おしいってわかる声で囁いた。

早く帰って、どうしたいのか・・も。
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