最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「まだ・・もうちょっと待ってほしい。」

考えるようにしないと

私も・・

大麦しか考えられない。

それは間違いない。

だけど・・

大麦のことを信じ切ることができないの

弱いから・・

私が弱い人間だから・・

大麦ははーっとため息をついて私の頭の横に手をついた。

これは・・例の壁ドンってやつ。

はじめて

大麦のことを男の人って意識した夜のことを思い出す。

エレベーターの中で

大麦に

大麦の顔が近づいてきて、私はそっと目を閉じた。

そう

大麦とこんなふうにキスを・・

した日のこと

唇をずらして何度かキスを続けて

それから大麦はゆっくりしぶるみたいに唇を離して言った。

「俺は最初から今まで一度も変わってないから。」

「・・うん。」
< 83 / 190 >

この作品をシェア

pagetop