最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「まさか、ハルってやつ?」

そこまで分かるの????

あ、っていうか、私にかかってくる電話で

昔の男って、大麦はそれくらいしか知らないし・・

あーでもこんなのって・・

「会社にかけてくるなんて・・・。」

私はそう呟いて、拳を握りしめた。

大麦は、それをじっと見つめたかと思うと

深くため息をこぼして言った。

「了解、その話は・・長くなりそうだし業後にしよう。とにかく・・仕事に戻るように。」

え・・?

まさかの原因追求後回し・・?

大麦のことだからすぐに別室に連れ込むなりして何かしてくると・・

って、私!

何考えて・・

大麦はふいっと背を向けて、元来た道を戻っていく。

その後を追いながら、私は唇をかんだ。
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