ノンストップラブ
α. 元弁護士はかなりの女好き
俺は白石優。28歳。独身。恋人無し。

代々弁護士の家系に生まれたが

俺だけは一般的なサラリーマンに落ち着いた。

一応大学では法学を専攻した。

卒業後の司法研修を経て国家試験も合格した。

法律事務所に就職し

それなりに法曹界という独特な世界に身を置いた時期もあったが

肌に合わなかった。

再就職先はごく普通の企業だ。

細かく言えば食品メーカーの営業部に配属された。

毎日お得意様を訪問し営業スマイルで行く先々の女子社員の全てをとろけさせ

そこここの上席陣をおだててよいしょよいしょし

胡麻をすりまくって契約をもぎ取っていた。

勿論商品のPRはバッチリだ。

白石家は美形の血筋ゆえ俺はかなり得をしていた。

弁護士でなくても容姿端麗、頭脳明晰、堅実な性格と、

細やかなフォロー、さらに女どころか男にももてた。

俺は男も女もいける口だが、男相手では面白みがない。

まして変な恨みをかってこじれた場合身の危険がある。

かと言って女にも怖い部分がある。

最近俺の身に起こったことを話そう。
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