ノンストップラブ
常に複数の女と付き合いのある俺は全てに二度目はなかった。

つまり一度付き合ったらポイ捨てだ。

相性のいい女を探す日々を過ごしていた。

女の好みはまずキレイ系が絶対条件だ。

性格は二の次でいい。

なぜなら性格を第一条件にした場合、

複数回付き合っても本性が見えずじまいだからだ。

一番苦手なタイプは年上女だ。

人間の傲慢と偏見という部分が色濃い年増は100%無視した。

いつものようにあちこちにあるカフェを訪れ、一人でいる女を物色した。

声をかけると100発100中で言葉を交わせた。

勿論警戒心の強い女もいたが、二、三度合うとなぜかすんなり進んだ。

ある日二ヶ月前に会った女からメールがきた。

俺としては過去形の女に用はなかった。

全ての女に「また俺から連絡する。」の短文で別れていたからだ。

「連絡がないけど」の一文から始まる女は論外だ。

一方的なメールは二度目はない俺にしてみれば迷惑以外の何ものでもない。

着拒とした。
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