ノンストップラブ
β. 雨夜の出会い
私は柏木誠(せい)。25歳。独身。フリーター。
平日は夕方から5時間コンビニのバイトに入り帰宅は夜9時過ぎになる。
今日は雲行きが怪しく、午後は雷がやけに鳴り響いて
降らない内に帰れたらと思っていた。
願いに反し、ザーザー降りから滝のような土砂降りが夜中まで続くと天気予報で知った。
「店長、これじゃお客さんも来ないですね。」
「まったく商売になりゃしないよ、この降りじゃね。」
「お先に失礼します。」
「お疲れ、気をつけてね。」
私は傘を差しても無意味なほどの雨にスニーカーをズグズグ状態にして駅へ歩いた。
どうしたらこんなに降ってこれるのか不思議に思うくらいの雨量と
ザバザバという強烈な雨の音が容赦なく耳に入って放心状態になりそうだった。
駅に着いても自分のずぶ濡れ状態にどうしていいかわからず
今すぐ着替えたい、シャワーを浴びたいと気がせいた。
駅は快速急行が止まりかなり大きく
バイト先のコンビニはバスターミナルも大きい南口にあった。
駅の反対側にあるワンルームを借りている私は改札口前の広い通路を北口へ向かった。
こちら側にもバスターミナルがありバスやタクシーを待つ残業帰りであろう人が数人いた。
その殆どが私同様服や足元がかなりの濡れ具合で同じ心境であることは一目瞭然だった。
平日は夕方から5時間コンビニのバイトに入り帰宅は夜9時過ぎになる。
今日は雲行きが怪しく、午後は雷がやけに鳴り響いて
降らない内に帰れたらと思っていた。
願いに反し、ザーザー降りから滝のような土砂降りが夜中まで続くと天気予報で知った。
「店長、これじゃお客さんも来ないですね。」
「まったく商売になりゃしないよ、この降りじゃね。」
「お先に失礼します。」
「お疲れ、気をつけてね。」
私は傘を差しても無意味なほどの雨にスニーカーをズグズグ状態にして駅へ歩いた。
どうしたらこんなに降ってこれるのか不思議に思うくらいの雨量と
ザバザバという強烈な雨の音が容赦なく耳に入って放心状態になりそうだった。
駅に着いても自分のずぶ濡れ状態にどうしていいかわからず
今すぐ着替えたい、シャワーを浴びたいと気がせいた。
駅は快速急行が止まりかなり大きく
バイト先のコンビニはバスターミナルも大きい南口にあった。
駅の反対側にあるワンルームを借りている私は改札口前の広い通路を北口へ向かった。
こちら側にもバスターミナルがありバスやタクシーを待つ残業帰りであろう人が数人いた。
その殆どが私同様服や足元がかなりの濡れ具合で同じ心境であることは一目瞭然だった。