もしも、君と。
君の声、君の言葉
高校2年━5月━
この日何度目かのチャイムが鳴り、
騒めき出すお昼の教室。
今日の朝、亜弥から風邪で休むとメールがきた。
「はぁー、今日のお昼は一人かぁ~。」
私は一人でプール裏に向かう。
亜弥がいない日は一人でお昼が多い。
場所はほとんどプール裏か、たまに体育館裏。
一人お弁当を食べながら次の授業を確認すると、午後一の授業は音楽だった。
「げっ、まじ!?今日は亜弥いないし、
授業に行く気力ないなぁ。」