もしも、君と。


というか、私にとっては授業が嫌と言うよりも、その空間に行くのが嫌だった。



なんていうか、例えるなら異世界に放り込まれたような、居心地の悪さと恐怖感。



「サボろうかな…ってか、帰っちゃお。」



私は持ってきていたカバンを持って、
弓道部室の裏にある抜け穴から学校を脱出する。



校門からだと先生に気付かれるから、
知る人ぞ知る脱出出口。



私はいつもの道を歩いて駅で電車に乗った。



その間メールをしていた龍也は
今日は朝から友達とサボりだと言っていた。



次に届いたメールには電話がしたいと書かれていた。

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