もしも、君と。


1年の時にネーミングセンス悪過ぎと
亜弥と一緒に爆笑した事を思い出す。



どうしてマムシ坂なのか…
名前の由来は未だに良く分からないけど。



「うわー…来たよ、マムシ坂っ!!
何気にかなりキツいんだよねぇ…。」



「去年もやばかったもんねぇ。
それに何気に距離あるしねぇー。」



とはいえ、登らなければ先は見えない。
私と亜弥は意を決してその坂を登り始めた。



ふと地面を見ると、道路の白線と一緒に
黒いタイヤの跡がいくつも残っていた。



昔は良く使われた道だったみたいだけど、
新しい道が他に出来た今は、
走り屋の人達の道になっているらしい。

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