もしも、君と。
~~~~~~♪♪
「あっ!龍也だぁ〜!」
ケータイの着信画面に表示された名前を見て、一気にテンションが上がった私は廊下に出て電話に出る。
『あー真梨恵?もう終わったか?』
「うん、終わったよぉ〜!
ちゃんと時間内にゴールしたし♪」
『おー偉いな!
じゃあ、ご褒美やるから目閉じてみ?』
「え、なんでぇー??」
『いいから、ほら早くっ!』
「分かったよぉ」と言いながら、
壁の方を向いて軽く目を閉じる。
目を閉じた事で視界が閉ざされ、
耳から聞こえる音に自然と神経が集中した。