もしも、君と。


~~~~~~♪♪



「あっ!龍也だぁ〜!」



ケータイの着信画面に表示された名前を見て、一気にテンションが上がった私は廊下に出て電話に出る。



『あー真梨恵?もう終わったか?』



「うん、終わったよぉ〜!
ちゃんと時間内にゴールしたし♪」



『おー偉いな!
じゃあ、ご褒美やるから目閉じてみ?』



「え、なんでぇー??」



『いいから、ほら早くっ!』



「分かったよぉ」と言いながら、

壁の方を向いて軽く目を閉じる。



目を閉じた事で視界が閉ざされ、
耳から聞こえる音に自然と神経が集中した。

< 78 / 120 >

この作品をシェア

pagetop