夢ハテルマデ
家に帰ってから、お母さんはずっとハイテンションだ。
バンドがどれだけ楽しいか、音楽はとても良いものだと何度も聞いた。
自分と同じものを持っていると思うのが嬉しかったんだろう。

お母さんは、歌が上手い。
これは、きっと誰が見ても。私はそう思う。 私は、お母さんよりもずっと、声が低く、高音には弱い。

でも、お母さんは、レッスンで解消できるという。

高音があまり出ないことを、正直、あのスカウトしてくれた花坂さんに知って欲しくない、ガッカリされることは、間違いないからだ。でも、これから、深く関わっていく仲にきっとなっていく。いや必ず。次回気づかれることも十分にありえる。

お母さんの言葉を信じて、解消できるように花坂さんと頑張って頑張っていくしかない。

それから学校に帰ったらすぐに、選曲するために、なんども、録音して、綺麗に聞こえる曲、うまく歌えそうな曲を何十回の演奏記録の中から選ぶことにした。
あまり、花坂さんを待たせるわけにはいかない。そう思って必死だった。

2日ほどかけて、選曲することが出来た。
わりと定番で、ギターの演奏に合いそうな曲だ。

曲が決まったから毎日練習した。
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