復讐


2人と別れた後、

会場を出入りする人間をしばらく確認していたが、ナガツカが言っていた刑事達を見かけることはなかった。


どうやらすれ違いになってしまったようだ。


しかしタマダのおかげで重要な情報を聞くことができた。


裁判まであと2週間以上かかるということは、

逮捕された日から計算すると拘留期間いっぱいまでサカグチを取り調べする気らしい。



もっと早く起訴、裁判になる可能性があったのでヤキモキしていたが、これで準備期間は十分に取れる。




警察署から拘置所までの移動ルート、
襲撃できそうなポイント。

早速明日から仕事終わりに調べよう。



そして移動時期の目安がある程度絞り込められたので張り込みも可能だ。


幸いこの時期はインフルエンザが全国的に流行している。


俺が勤める会社は診断書などを提出する必要は無く、上司に自己申告すれば5日間の出勤停止処分となる。


1週間ぐらいであれば・・。


職場には悪いが仮病を使わせて貰おう。





心の底では果たして本当に復讐できるのかという迷いもあったが、これで現実味を帯びてきた。




待ってろよサカグチ。


必ず俺がこの手でお前を殺す。



第4章 完

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