復讐










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何台かパトカーとすれ違った。

明らかに普段よりもすれ違う台数が多いことからもサカグチ逃走が裏付けられる。


無線機を家に忘れてきてしまったので状況が分からないが、あの様子ではまだ捜索中なのだろう。



しかし一体どこにいる・・
もうこの辺りにはいないのか・・・。



車では入れないような路地も見て回っているが一向に見つからない。

1時間程自転車を漕ぎ続け、この寒さだが汗をかいてきた。





クソッ。

サカグチ サカグチ サカグチ サカグチ サカグチ サカグチ



ハンドルを握る手に力が入る。



「教えてくれサヤ!
あいつはどこにいるんだ!?」



必ず 絶対に 俺はあいつを・・・・











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「まったく何で社会人にもなって公園でピクニックしなきゃいけないんだよ。」


「最近サヤがサンドウィッチ作りにハマってて、俺らにも食ってもらいたいんだとよ。

あとナガツカがバドミントンやりたいらしい。」


「小学校の遠足じゃねぇんだぞ。
だから4こイチなんてクソ食らえ・・」


「おいおい。
今日は一段と機嫌が悪いですのぉ。

どうせ仕事がうまくいってないんだろ?
まぁ休日ぐらいリフレッシュしようや。」



「ああ、すまん。」











「あれ?もう2人は先に着いてるらしいけど・・・いないな。」


「ん~~~~。ホントだ。いないな。」


「・・お、ちょっと待って。
メール来てる。・・・・ウハハハハ。」


「なんだよ。」


「“隠れんぼ”だってよ。
“ウチらを見つけないとサンドウィッチ抜き”だって。」


「おいおいマジかよ。
ここ結構広いぞ、二手に分かれるか。」


「そうだな。俺あっち側行くわ。」


「OK。」











“ピリリリリリ”


「おう。・・・ナガツカ見つけた!?

・・早いな。・・・・うん。・・いやこっち全然見当たらないんだけど。

・・・ちょっとナガツカにヒント聞いてよ。

・・・うん。・・・遊具の中?

・・分かった。タマダもそっちから回り込んでくれ。

結構こっちに遊具固まってるからここら辺にいる気がする。」





「遊具の中か。」







「・・あの穴の中怪しいな・・・。」






「お!サヤ見~っけ!
ハハハ。おはよう。」


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