復讐
・・・え?
「!!!!!!!!!」
遊具の中にある穴の中で一瞬何かが動いた気がした。
だが暗くてよく分からない。
・・何かいる・・・猫か?ホームレスか?
自転車のカゴから懐中電灯を取り出して、少し遠目から穴の中を照らした。
「ヒッ」
光に照らされたその人物は情けない声で驚きながらそう発した。
これが俺の運命なのかもしれない。
俺が生まれた意味は今日この日の為にあったのかもしれない。
報道番組、新聞、ネットニュース。
写真が出るたびに憎悪を感じながら脳裏に焼き付けたその顔が、
そこにはあった。
「・・・見つけたぞ・・・・・・
・・サカグチ・・・・・・・」
第7章 完