復讐
サカグチは勢いよく走り出し、公園を飛び出した。
・・・・もう・・・
・・それを追いかける気力はない・・・
-----------------
「いやしっかし、キョウトの紅葉は最高だな。」
「でしょー!?来てよかったでしょ。
ここのスポットは穴場なんだから!
見つけたあたしに感謝しなさいよ!」
「はいはい。
ナガツカ様どうもありがとうございます。」
「それを言うならお前ら、ここまで運転してきた俺にも感謝してれなきゃなウハハハハ。」
「タマダは別にいいや。」
「っておい!」
「サヤー!待ってよー!興奮しすぎ!!」
「おいサヤもナガツカも走って転ぶなよー!
まったく、あんなにはしゃいで子供だな。」
「まぁずっとキョウト行きたがってたからなサヤは。」
「さすが晴れ女だ。
天気予報は微妙だったのに。」
「2人とも早くー!ここ凄い綺麗!
この前で写真撮ろうよ!」
「おお。じゃあ誰かスマホ貸してく・・」
『あ、ダメ!』
「なんだよサヤ。」
『だってショウ君いつも自分が撮影役なんだもん。
4こイチで集まってもショウ君が写ってる写真1つもないんだよ。』
「そうだぜショウ。たまにはお前も写れ。
俺が撮ってやるよ。」
「あたしが撮ろうか?」
『それじゃダメだよー。
私は4こイチで写真が撮りたいの!』
「俺はいいって。」
『そこのお兄さーん、すみませーん。
あの、写真撮って頂けないですか?
・・・・ありがとうございます!
ほらショウ君のスマホ出して。』
「サヤは一度言い出したら絶対に曲げねぇからなぁ。
ほらショウ、お前のスマホで撮ろうや。」
「あーもう。分かったよ。」
「お兄さんありがとうございまーす。」
“いきますよー。はい、チーズ”
「おいサヤ、そんなにひっつくな。
彼氏に怒られるぞ。」
『ショウ君ならいいもん。
キョウトの紅葉と一緒に4人で写真撮りたかったんだ!』
-----------------