復讐
「えースタジオには元検察官で弁護士のヒガシヤマ先生にお越し頂いております。
先生よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
「先生これね。
私、苦情が来ること覚悟で言いますけど、
サカグチ容疑者を轢いてしまったトラックの運転手の方に罪はないですよ。
むしろね警察はこの方に感謝状贈るべきですよ。」
「ん~まぁ・・そうですね。」
「だってこのままサカグチ容疑者がまた市民の皆さんに危害を加える可能性だってあったわけでしょ。」
「まぁそうですね。
こちらのフリップにある通り、サカグチ容疑者をはねてしまったトラック運転手の方には、
過失運転致死傷罪で7年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられることになりますが、
状況が状況だけに執行猶予などの情状酌量はあると思われます。」
「それにしても警察は何をやってるんですか。
こんなね、危険ドラッグを使用した上に2人も尊い命を奪っている人間を脱走させて。」
「そうですね。サカグチ容疑者が暴れた際に、対応したのが1人・・
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“ピッ”
署内の休憩室でテレビを見ていたニシベだったが、
突然テレビが消えたので後ろを振り返ると、カザマが立っていた。
「カザマさん。」
「また署長に呼ばれた。
今度はお前も一緒に来いってことだから行こうか。」
「はい。」
カザマとニシベは署長室に向かう。