復讐
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親友が殺された。
3日経っても涙が止まらない。
家に1人いるとサヤとの思い出ばかりがフラッシュバックする。
サヤは1ヶ月前に結婚式を挙げたばかりだった。
大好きな彼と夫婦になり、結婚式では笑って泣いて、泣き笑っていた。
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「ちょっと待て!祝儀袋がない!?」
「おいおいおい。今更何を言ってるんだよ。もう会場着くぞ。」
「鞄にないんだよ。これはまずい。
お前今金いくら持ってる?」
「は?今から用意するのかよ?」
「バカ!手ぶらで受付行ったら一生の恥だろ。」
「サヤなら笑って許してくれるだろ。
また今度渡せばいいじゃねぇかよ。」
「いやそうかもしれないけどよ、やっぱこういうのはきちんとしたいじゃん。」
「きちんとしたいじゃんって、祝儀袋忘れてるやないか。」
「アハハそりゃそうだ。」
「ハハハ。もう4こイチなんてクソ食らえだよ。」
「サヤのドレス姿楽しみにしてたくせに何まだ言ってるんだよ。」
「あ!ナガツカだ。」
「おっはよー。
2人ともビシッとキメてるね~。」
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