復讐
「ショウ!こっちだ。」
近くの喫茶店に入ると、既にタマダが席に座っていた。
「久しぶりだなここのモーニング。
お前コーヒー飲めるようになったか?」
「そんなわけないだろう。
俺はココアでいいよ。」
タマダが店員を呼んでオーダーをする。
俺は適当に合わせた。
「で、なんだよ話って。」
ココアを一口飲み、タマダに尋ねた。
「実はさ・・。
ずっと言えなかったっていうか・・
隠してたことがあってさ・・。」
タマダは何やら躊躇していたが、急に姿勢を正した。
「その・・。」
“その・・”と言い、また黙り込んだ。
一体何がしたいんだこいつは。
「おい。もったいぶるな。
さっさと言え。」
もうタマダが何を言おうと驚くつもりはない。