復讐




俺たちはいつも一緒だった。

高校2年の時に同じクラスになった。

タマダ トオル
ナガツカ マイ
サヤ
そして俺 セリザワ ショウ


何がきっかけで仲良くなったかはあまり覚えていないが、気がつけばいつも4人でいた。

お昼休みの弁当、修学旅行、文化祭。

大体俺がバカやって、
タマダがツッコんで、
ナガツカもそれにノって、

サヤは手を叩きながら笑って、
俺のフォローをして。


俺たちの事を4こイチってみんなで呼んでいた。









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「ちゃんとお金返してよね。」


「すまんすまん。今度絶対返すから。」


「しっかし、新婦側の招待客に男がいても大丈夫なのかね。」


「何言ってるのよ。
あたし達は旦那さん公認なんだから。

あ~どうせならサヤと一緒にバージンロード歩きたーい。」


「さすがにそれはお父さんに譲ってあげろよ。」




“間もなく新郎 タモツ様がご入場なさいます。”




「いよいよだな。」


「サヤ見ただけで泣きそう。」


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