復讐







「どうもありがとうございました。
新婦マイ様からのお手紙でした。

新郎トオル様も言葉にはしませんが、ご両親への感謝の気持ちは多大なものと存じます。

このお二人の感謝の気持ちを花束に込めまして、新郎新婦からそれぞれご両親様へ花束を贈呈致します。」






来た。





タマダとナガツカがスタッフから花束と記念品を受け取ると、下座に立つ両親の元に歩き始めた。




“ガタッ”

同時にバックを片手に席を立つ。




同じテーブルの連中は驚いた表情を見せたが構わずタマダとナガツカの元へと歩く。



2人も俺に気づいたのか、歩みを止める。

おかげでテーブルとテーブルの間、ちょうどいいスペースがある場所で対峙することができた。


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