復讐





「どうしたショウ。」

タマダが俺に微笑む。
ナガツカは目を潤ませたままだ。

恐らく何かのサプライズ演出だと思っているのだろう。






「すみませんお客様・・」


たまたま近くにいた式場スタッフの女性が俺をどかせようと近づいてきた。





・・・もうここからは秒単位の勝負だ・・






“バンッ!!”


「ええ!」
「うそ!」
「なにあれ・・」


式場スタッフを裏拳でぶっ飛ばす。
当然会場は一気にざわついた。





「お、おいショウ!何やってるんだよ!!」

「ショウ君!嘘でしょ。」



タマダが俺に一歩近づいたと同時にセカンドバックから包丁を取り出す。


バックを乱暴に放り投げると刃先をタマダに向けた。



会場のざわめきはやがて悲鳴に変わる。


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