拾い物はイケメンでした。
怪しい奴。
「かな、じゃーね!」
「ばいばい、ともえ!」
親友のともえと別れて私は一人家に向かった。
今日は予報通り雨の一日だった。
ともえは髪の毛が爆発するから雨の日は嫌いって言ってるけど、私は好き。
何ともいえないあの匂いとか、傘に落ちる雨の音とか。
そういえば私、小さいころ雨は空の神様の涙だと思って、雨が降った日にはいつも空に向かって「大丈夫?」とか言ってたっけ。今思えば変なことしてたね。
「あの、……です。………い」
小さいころのことを思い出していると、いきなり誰かに話しかけられた。
「…え?」
「あの、落し物です。……拾ってください…」
はい?………この人は何を言ってるんだ?
落し物です?拾ってください?
「あの…」
「怪しい奴ではないので…どうか拾ってもらえませんか…?」
いやいや!十分怪しいわ!
こんな雨の日に傘も差さずに座り込んで、揚句に「落し物です拾ってください」だって!?怪しい要素しかないわ!!!
「あ、あの…ごめんなさい。私これから用事があるので…」
「……そうですか…」
その怪しい奴は消えそうな声で返事をしてまだ座り込んでしまった。
バタン…
さっきの人は何だったんだろう。
やばい人だったな。
「お風呂入ろう。」
「ばいばい、ともえ!」
親友のともえと別れて私は一人家に向かった。
今日は予報通り雨の一日だった。
ともえは髪の毛が爆発するから雨の日は嫌いって言ってるけど、私は好き。
何ともいえないあの匂いとか、傘に落ちる雨の音とか。
そういえば私、小さいころ雨は空の神様の涙だと思って、雨が降った日にはいつも空に向かって「大丈夫?」とか言ってたっけ。今思えば変なことしてたね。
「あの、……です。………い」
小さいころのことを思い出していると、いきなり誰かに話しかけられた。
「…え?」
「あの、落し物です。……拾ってください…」
はい?………この人は何を言ってるんだ?
落し物です?拾ってください?
「あの…」
「怪しい奴ではないので…どうか拾ってもらえませんか…?」
いやいや!十分怪しいわ!
こんな雨の日に傘も差さずに座り込んで、揚句に「落し物です拾ってください」だって!?怪しい要素しかないわ!!!
「あ、あの…ごめんなさい。私これから用事があるので…」
「……そうですか…」
その怪しい奴は消えそうな声で返事をしてまだ座り込んでしまった。
バタン…
さっきの人は何だったんだろう。
やばい人だったな。
「お風呂入ろう。」