好きなんだけど。


「覚えてるよ。間違っただけ。」


「お!ついた!

俺もやるの久々だな。勝負しよーぜ。」


本来は1人でもできるカーレースのゲームだけど 2人でやる時はいつも対戦コース。


どーせ、私の方が強いけど。


_______________

「あっ、レイ!てめ、卑怯だろ。」


「対戦で卑怯なんて言ってられないよー。

やっぱ弱いね〜。」


「あー、また負けた!くそっ。強過ぎだろ。」


2人で爆笑しながら 何回も何回もゲームを続ける。



「笑い過ぎてお腹いたーい。」

ケラケラ笑いながら 目に溜まる涙を拭く。


「ちょっと休憩しようぜ!」

そう言って大貴は立ち上がる。


「えー、もう休憩?」


「飲み物とってくるだけだから。

ちょっと1人でやっとけ!」


あ。そか。


大貴の階段を下って行く足音が聞こえる。







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