好きなんだけど。
「覚えてるよ。間違っただけ。」
「お!ついた!
俺もやるの久々だな。勝負しよーぜ。」
本来は1人でもできるカーレースのゲームだけど 2人でやる時はいつも対戦コース。
どーせ、私の方が強いけど。
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「あっ、レイ!てめ、卑怯だろ。」
「対戦で卑怯なんて言ってられないよー。
やっぱ弱いね〜。」
「あー、また負けた!くそっ。強過ぎだろ。」
2人で爆笑しながら 何回も何回もゲームを続ける。
「笑い過ぎてお腹いたーい。」
ケラケラ笑いながら 目に溜まる涙を拭く。
「ちょっと休憩しようぜ!」
そう言って大貴は立ち上がる。
「えー、もう休憩?」
「飲み物とってくるだけだから。
ちょっと1人でやっとけ!」
あ。そか。
大貴の階段を下って行く足音が聞こえる。